2014年06月26日

Immigrants in Valley

先日どこかの記事で、シリコンバレーのテック系企業で、始めてアジア系の従業員が白人を超えたと報道されていた。実際の所、人種もそうだがシリコンバレーは殆ど移民で成り立っていると感じる。

僕がいま働いているプロダクトマネジメントチームは、トップがインド系アメリカ人、メンバーにロシア系アメリカ人、インド系アメリカ人三名、韓国系アメリカ人と白人アメリカ人二名がいる。これが隣のエンジニアチームになると、半分が移民してきたアメリカ人で、残り半分が高校以降にアメリカにきた外国人となる。勿論、人事とか会計とかは殆ど生粋のアメリカ人なので、全体的に見ると移民一世と外国人を合わせると6−7割は硬いと思う。

KPCB.png
KPCBの分析に依ると、半数以上のスタートアップは移民が作ってきたらしい。

文化も言語も全く異なる人達が、共通のコンピュータ言語を元に一緒に仕事しているのは、よく考えてみると非常に奇妙な姿だ。世界的に見ても、シリコンバレー以外に、あとはイスラエルくらいしか無いのではないだろうか。

ところが911以降、急速に移民の流れが変わり、文系卒業生がアメリカの就労ビザ(H1-B)を取得することはコンサル、金融業界以外で殆ど不可能となっている。テック系の企業で働くにしても、H1-Bを取得するには抽選が必要で、2年連続で当たらず泣く泣く本国に帰る人もちらほら聞く。

シリコンバレーにとってこれは死活問題なので、facebookを始めとするテック系の企業はロビーイングを強め、ひょっとしたら来年には起業家ビザが新規にできるかもしれない。殆どの組織の進化は市場に追いつけないわけだが、今後のシリコンバレーに期待したい。
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2014年06月23日

Tech companies in Silicon Valley

今週からシリコンバレーにあるアドテク系の会社でインターンを始めた。アメリカで働いて給料を稼ぐのは人生でこれが始めてだ。

silicon valley.JPG

この会社はいわゆるVCがサポートしているテック系の会社で、シリーズCまで調達し、来年くらいにも上場すると噂されている。会社自体は本当にイケイケドンドンと言った感じで毎週5−10名程度採用しているようだ。ちなみに、いま全社のサイズが400名程度。やめるのも早いので、年末までにあと150名程度増える予定とのこと。

ちょっと驚いたのが、会社のワーキングスタイル。夕方の6時には殆どの人はすでにオフィスにいない。出社は大体10時。家で仕事をしているかと最初思ったが、そうでも無いようだ。僕のいるフロアの3分の1くらいは、キャンティーンスペースになっていて、卓球台やビリヤード台などが一通り揃っている。ランチが終わった後、普通にみんなそこで遊んでいるし、午後になるとビールを片手に楽しんでいる人も多い。勿論、朝昼晩のご飯はバイキング形式で会社が用意して、ビール・ウィスキー等のアルコール類も大量に積まれている。

一方でアジアでスタートアップをやっている人間からすると、これはびっくりするくらいゆるすぎる。普通は飯も食う時間がないし、夜は12時まで働いて当然だし、土日だって必要なときは働くものだと思っていた。うちの会社がおかしいのかと思って、他の会社も回ってみたが、6時にはどこも人はいなかった。

今日の昼にWhisperで働いているエンジニアとランチを食べたが、Whisperのような規模(20人くらい?)でもワーキングスタイルは一緒とのこと。僕が疑問をぶつけると彼はこのようなワーキングスタイルのほうが実は効率がいいと主張していた。彼は中国系アメリカ人で、以前中国のスタートアップでアジア式の熱血カルチャーの洗礼を受けたこともあるらしい。しかしいいプロダクトを作るためには、考える時間も必要だし、勉強する時間も必要。コーディングする時間は1日3−4時間が最適だと言う。

結果的には同じくらいのポジションであれば、シリコンバレーのほうが給料が1.5倍は高いし。イノベーションを確実に生み出しているのも事実だ。

勿論アジアとの就職市場のダイナミックス自体が異なるから単純比較は出来ないのかもしれないが、ワーキングスタイルが劇的に異なることは否定出来ない。少なくとも夏の間は、こっちの流儀で少し働いてみたいと思う。
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2014年05月25日

3D printing

今学期はあるMITのコンピュータサイエンスの教授のラボと次世代3Dプリンターを世に送り出すプロジェクトに参加していた。3Dプリンター業界に対して少し考えが深まったので、少しここに書き残しておきたい

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今騒がれている3D printingとはAdditive Manufacturingの一種で、3D printingはその中でかなりマイナーは存在
* Additive Manufacturing(AM)は簡単にいうと色々物をくっつけて製造する手法だ。家庭用のインクジェットプリンターもその一種だし、メジャーどころでいうとSelective laser sintering(SLS)などが存在する。
* 現在の3D printingのスペックでは、他のAM手法に全く歯が立たず。特にスピードや精度面で大きな課題が存在する。そのためAMという狭いエリアでも相当マイナーな存在に過ぎない

3D printingがマスプロダクションを凌駕する日はまだ遠い
* 現在3D printingの主な用途は産業向けでかつプロトタイプ向け。プロトタイプ向けの市場の中で、3D printingが占めるシェアはまだ10%程度で、プロトタイプでも色々他の手法が優位に立っている
* マスプロダクションにおいて現実的にビジネスとして成り立つものは殆ど無い。但し一部のカスタマゼーションの非常に必要な商品(iPhone Case、義足)等はコスト的に見合うかもしれない
* 3D printingは半導体と違いハードウェアで動くものなので、ムーアの法則が当てはまらず、急激なスペック改善はあまり期待できない
* 今まで産業向けのマシンはそもそも一台3,000千万円するし、累計でも数千台しか売れていない

この数年3D printingが熱くなってきたのは特許が切れたため
* 最近熱いと言われている3D printingは、趣味で買っている人向けに作られたMakerBotに代表される安いマシン
* これらのマシンが一気に世の中に出てきたのは幾つかのカギとなる特許が切れたからである
* しかしこれらのマシンはクオリティが非常に低く趣味の領域を出ない。3D printingの市場に占めるシェアもまだ10%以下と非常に低い


なので、僕はあまり3D printingに対して強気ではない。勿論、以前IBMがPCのニーズを見誤ったように、3D printingが製造業の中心を占拠する可能性は否定出来ないが。
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2014年05月23日

Uber vs Lyft

朝六時に起き空港についたが、フライトがキャンセルされてしまい、11時半まですることがないので、今日乗ったLyftの運ちゃんとの会話を振り返ってみたい。

運ちゃんは中南米の某共和国からの移民で現在30歳前後。外国人はPhDやMBAを取ってもなかなか就労ビザが取れないというのに、何故これだけの移民が中南米から来ているのかが良く分からない。そういえばタクシードライバーも殆どが移民だ。彼はアメリカにはもう10年以上住んでいて結構英語は流暢。現在は次の職に突くために、職業訓練の学校に午前中だけ通っているらしい。

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彼は3年前から車を買おうと思っていて、お金を貯めて半年前にやっと購入した。日産のAltimaの新車だ。そこで彼は友人からUberというアプリがあって、それでお小遣いが稼げると聞いた。しかも彼がドライバーになると、友人と彼自身に250ドルずつ入るらしい。それで彼は授業の無い午後に試しにドライバーなってみたら、なんと最初の一週間で2500ドルを稼いだ。Uberの威力に取り憑かれた運ちゃんは、継続的にUberのドライバーとして活躍するが、儲けが最近減ってきているらしい。それで最近はLyftも同時に使っているようだ。

運ちゃん曰く、Uberは乗客のことしか考えておらず、Lyftのほうが気に入っている。例えば、Uberだと直前のキャンセルでも乗客はキャンセル料を払わなくて済むが、Lyftは乗客から10ドル徴収しそれは運ちゃんに分配する。あとLyftは高速料金も負担してくれるとのこと。これは本当かどうか不明だが、Lyftのお客さんのほうがナイスな人が多いそうだ。

車を持っていない貧乏学生にとっては、UberとLyftの対決は本当に有難い。Lyftは値段をどんどん引き下げる一方、Uberも低価格帯のプランを導入している。今までの経験から確かにLyftのほうが全体的な質な高い気がするので、Lyft優先で選んでいるが、Uberのほうが車の数は多いので結局はUberになる場合が多い。ちなみに、いずれもタクシーの質よりは大分良い。

英語がそこまで話せず労働ビザもない移民が、パートタイムかつ合法で月間1万ドル稼げる仕事はなかなか他に無いだろう。Uberは余剰労働力と余剰自家用車をアプリを通じて消費者に提供し価値を生み出している。タクシー会社の中抜きが排除されたから価値があるという人もいるが、Uberだって結構な手数料取っていると思うし、バリエーションからもタクシー会社より儲かっていることが伺える。アジアではハイヤー以外の展開が出来ていないUberだが、今後ビジネスモデルをどう進化させていくのか。一都市3人体制のコピーモデルは通用しないと思う。


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2014年05月14日

Fitbit

Fitbitを使い始めてから半年以上たった。

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昨年末は賑やかだったステップ数のランキング表も、いまや僕ともう一人のみ。他の方はUnranked、つまり使うのをやめてしまった。

以前も書いたかもしれないが、結局の所インパクトがどこに効いているのかが良く分からない。最初は面白半分で皆購入するのだが、自分の健康状態とFitbitのアウトプットの関連性が見えにくくなり、途中でギブアップしてしまう。これはFitbitに限らず、ツール系ウェアラブル全般に言える話だと思う。

もう一つはハードウェア商品とのしての質の低さ。2ヶ月位Fitbitを使うと、ハンドバンドが破れて使えなくなってしまう。Fitbit Flexのリコール問題も記憶に新しい。僕が以前アマゾンで40ドル買ったカシオの電子時計は毎日付けているにも関わらず全く使用上問題がない。ウェアラブルメーカーはコンセプト中心に先走り、コンシューマ向け電子機器の基本に時間を割けなかったのだろう。従来の電子機器メーカーに学ぶところは大いにあると思う。

Nike Fuelbandも大幅にリストラされ、ウェアラブルブームは一巡したような感じがする。よりスマートなレコメンド機能、ウェアラブルのためのインプット機能、バッテリーの性能もしくは非接触型充電器の普及。この辺りが次世代ウェアラブルの開発要点なのではないか。
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2014年05月07日

Bershire Hathaway's Shareholder meeting

先週末オマハでのBershire Hathawayの株主総会に参加した。

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株主総会なので投資の参考になる話も色々あったわけだが、最も驚いたのがバフェットの体力。朝9時から午後4時まで昼の休憩を除いて、ノンストップでQ&Aを実施。途中でトイレ休憩もない。バフェットはひたすらチェリーコークとビーナッツビスケットを摂取するのみ。83歳だとは思えない。

御存知の通り最近Bershire Hathawayの株価はS&Pに結構押されているわけだが、バフェット氏の慢心も否めない。彼は自分の知らない分野は投資しないというポリシーを貫き、殆どハイテク株にはタッチしていない。しかしこの10年で、ハイテク株がマーケットに占める割合は大分上がってきた。その一方で、Bershire Hathawayがあまりにも大きくなりすぎたので、バフェットが理解できる分野で投資できる会社はどんどん少なくなっていく一方。本来であればここで後継者探しも兼ねて新しい分野に進出してもいいと思うのだが、彼は自分とチャーリーの実力に過信しすぎているのではないか。

一つの時代の終わりを感じた。
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2014年04月30日

Clay Christensen

マッキンゼーの卒業生むけのウェブセミナーに参加。Clay ChristensenとマッキンゼーのグローバルトップであるDominic Bartonの対談だった。

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Clay Christensenのイノベーションのジレンマを大学一年生頃に読んだのだが、その衝撃は今でも覚えている。直感に反するにも関わらず、シンプルで本質を突く理論。これが本格的に僕がコンサルティングに興味を持ち始めたんだと思う。勿論現実的にはクライアントにどう腹落ちさせるかのほうがよっぽど重要なのだが。

なので、Christensenは僕にとって結構スペシャルな存在だ。残念ながら、今日の彼の言っていることは、イノベーションのジレンマからあまり進化がない。同じフレームワークを使って、コンサルティング業界やビジネススクールを分析しているが、其処からイノベーションは感じられなかった。

業界・テクノロジーの進化は常に一個人の進化より早い。どんなに時代の先端を行っている人間もそれを忘れてはならない。
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2014年04月22日

Bose QuietComfort20i

BoseのBOSE QuietComfort20i
というノイズキャンセリングイヤホンを購入した。今までオーディオテクニカとソニーのノイズキャンセリングイヤホンを使ったことがあるが、音量を勝手に上げているだけなんじゃないかという感じだった。QC20iはそれらを圧倒的に凌駕するパフォーマンスだ。もはや同じノイズキャンセリングだと思えない。



ボストンの地下鉄はアメリカ最古ということもあり相当うるさいのだが、それが殆ど聞こえなくなる。それでいてAwareモードにすると、人の声だけが聞こえるようになってくる。実際体験しないと理解が難しいかもしれないが、新たな知覚が増えたくらいのブレークスルー感がある。個人的には雑音には2つのタイプがあり、ずーと煩いパターン(飛行機)と起伏が激しいパターン(工事現場)がある。一定時間聞いていると慣れるという人もいるが、雑音の絶対値が一定を超えると集中力が途切れた瞬間に意識が邪魔される。その雑音がほぼ消えると、移動中やカフェでも集中できる時間が増え、効率性が格段に上がった感じがする。

BoseはMIT発の企業なので、学生は特別割り引きが効く。ガジェット好きの方にぜひおすすめしたい。
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2014年04月21日

Boston Marathon

明日はボストンマラソン。昨年の事件もあったので、先週から結構な厳重体制だ。特にMITでは警察が銃殺されているので、追悼イベントも多数行われた。

色んな友人からボストンマラソン頑張ってねという連絡が来るのだが、残念ながら僕はボストンマラソンにはでません。正確には出られません。

Boston Marathon.JPG
これが年齢別制限タイムだが、これより少し早いくらいじゃないと応募資格がない。僕のいまのレベルだと退職後に参加することになってしまう。世の中大抵のことは頑張れば何とかなりそうな気もするが、このハードルだとひょっとしたら一生参加出来ないのかもしれない。ランナーとしては非常に悔しい。

来週はTwinlights Half Marathonを走り、夏はサンフランシスコマラソンに出て、秋はニューヨークマラソンに出場する予定だ。来年はMITのボストンマラソン・チャリティチームにでも混ぜてもらえると嬉しんだけどな。
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2014年04月17日

Light and shadow

アメリカに来てから、以前ではメディアしか知ることの出来なかったスタートアップ界の有名人に会う機会が多い。公開セミナーとかだとまだ其処までのギャップを感じないが、少人数もしくはさしで話した場合、メディアが創りだしたイメージとの違いにびっくりするケースが多い。

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順風満帆だと思っていた人が、実は結構どん底的な体験を何回もしていたとか。仲良さそうに見えていたファンディングチームは、実は崩壊の危機が差し迫っていたとか。偉そうに威張っている経営者が、実は相当長い間頭を下げまくってここまで努力してきたとか。

考えてみれば当たり前で、仲の良い友人でも自分のすべての包み隠さずに伝えることは少ない。赤の他人である記者に対しては、物語のごく一部しか語っていないし、自分に有利な方向に持って行こうとするはずだ。なので、就職・投資・買収・提携など重大なパートナーシップを結ぶ場合は、レファレンスチェックが不可欠になってくる。

最近読んだ本の中で、Hatching TwitterがTwitterの誕生秘話を赤裸々に書いているので、興味の有る方はぜひ読んでほしい。これがジャーナリストの腕の見せどころなのだろう。
posted by Canicula at 03:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記・随筆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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