2014年03月16日

Don't be evil

Don't be evilはGoogleが大切にしているモットーの一つだ。スターウォーズでいうと、フォースを持っているのであれば、ダークサイドに落ちずに、ジェダイとしてミッションを全うせよ、といったところだろうか。

google.jpg

先週Google Driveの料金体系が大幅に安価になった。それと同時に利用規約も変更されている。以下がそこからの引用だ。
When you upload or otherwise submit content to our Services, you give Google (and those we work with) a worldwide license to use, host, store, reproduce, modify, create derivative works (such as those resulting from translations, adaptations or other changes we make so that your content works better with our Services), communicate, publish, publicly perform, publicly display and distribute such content. The rights you grant in this license are for the limited purpose of operating, promoting, and improving our Services, and to develop new ones. This license continues even if you stop using our Services (for example, for a business listing you have added to Google Maps). Some Services may offer you ways to access and remove content that has been provided to that Service. Also, in some of our Services, there are terms or settings that narrow the scope of our use of the content submitted in those Services. Make sure you have the necessary rights to grant us this license for any content that you submit to our Services.
要するにアップした全てのものは、グーグルが勝手に使っていいということだ。勿論それだとやり過ぎなので、その後ろに、こういう但し書きもしてある
Your Stuff is yours. These Terms don't give us any rights to Your Stuff except for the limited rights that enable us to offer the Services. We need your permission to do things like hosting Your Stuff, backing it up, and sharing it when you ask us to. Our Services also provide you with features like photo thumbnails, document previews, email organization, easy sorting, editing, sharing and searching. These and other features may require our systems to access, store and scan Your Stuff. You give us permission to do those things, and this permission extends to trusted third parties we work with.
しかしこういうふうに一旦全部グーグルのものと規定し、その後に当てはまるもののみユーザーの許可が必要だと規定するのは少し意地悪なのではないか。

またすでにシャットダウンされているが、つい最近までサーチの結果ページに、“brand image experiment”と称してバナー広告を出していた。以前は、ユーザーに対するメリットがないということで、結構反対していたと記憶している。
banner.png

まぁ、シュミット会長がDon't be evilというスローガンに対して疑問を感じているのだから無理もないのかもしれない。彼はEvilの定義が難しいから、違うスローガンにしたほうがよいとパブリックな場で話している。

僕はここでグーグルを批判したいわけではなく、組織が大きくなってきて、特にアメリカで上場してしまうとミッションを追い求めることは難しくなってくるということを言いたい。グーグルはその中でもサーチエンジン広告というドル札印刷マシンがあるために、GoogleX等のMoonshotと言われる革新的なプロジェクトに投資してきた。だから、僕はいまでもTech系の大企業の中では、Googleが一番クールだと思っている。しかしながら、サーチエンジン広告のシェアが徐々に下がってきていて、次のドル札印刷マシンが完成していない中、四半期ベースで二桁台の成長が求められるプレッシャーは大きい。そして、組織が大きくなっていくと、多かれ少なかれモラルレベルは個人に比べて低下していく。まぁ、グーグルも少しずつ普通の企業に近づいてきたということだ。

“Why join the navy if you can be a pirate?”
どっちにジョインするかは人それぞれだが、やはり僕はpirateのほうが合っているかもしれない。
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2014年03月15日

37.5%

今日で僕のMBA生活の37.5%が終了した。今までの学びを振り返ってみたい。元々MBAに対する期待は高くなかったが、いまの所結構エンジョイしているというのが正直なところだ。

−プロダクト・サービスを作る力
今までの自分を振り返ると、コンサルとスタートアップ経営という結構ふわっとしたものが多い。パワポとかエクセルはいじれるのだが、実際のプロダクト・サービスに対する理解が全然足りない。なので、MBAというよりもMITにきて、エンジニアと仲良くなり、世界を変えるプロダクトをつくろうと思ってボストンにきた。まだまだ発展途上だが、ロケーションデータに基づいたクーポンプッシュシステムがそろそろ中国でローンチされるし、テレビの効果測定デバイスをいま作っていたり、世界最先端の3Dプリンターを作るチームのサポートしているなかで、確実にスキルセットが変わってきていると思う

−ソリューションスペースの拡張
自分のキャリアに対して、まぁまぁ真剣に考える方だが、そのソリューションスペースがこんなに拡張されるとは思っていなかった。新しくいろんなオプションに接する機会が出来たし、世界は自分が考えていたものより大分多様で大きいことがよくわかった。この夏はあるリアルタイムビッディングの会社でプロダクトマネジャーとしてインターンすることになりそうなのだが、プロダクトマネジャーという職種はアメリカに来るまで知らなかったし、この会社も勿論聞いたことも無かった。これも通常の仕事から離れるメリットの一つだろう

−ネットワークの多様化
アジアで新しい友だちができても、大体Facebookで共通の友達が数人いるケースが多い。しかしアメリカに来てから暫くは全く共通の友達がいない友人が大量に増えた。彼らは地理的にも、業界的にも、僕がいままで生活してきた世界と違うところで活躍していて、その出会いから生まれるセレンディピティに感謝する場合が多々ある。特に強い理系のバックグラウンドを持つ方々と、シナジーを出しながらプロジェクトを通じて信頼関係を築けたのは良かった

−英語圏で生きていくことに対する自信
非常に低レベルの話で恐縮だが、外資コンサルを卒業し、TOEFLもそれなりの点を取っていた僕だが、最初は本当に授業についていくのが精一杯だった。教授の話には何となくついていけるのだが、クラスメートの発言は理解できないし、夕方頃になると英語で脳がパンクし上手く働かない。それがいろんなプロジェクトワークをやっているうちに、普通に英語で仕事ができ、プライベートでも結構仲良くなれたのは個人的に素直に嬉しい。恐らく最近の話している言語は、8割英語、1割日本語、1割中国語くらいではないか。アジアの外資系で働いていたら、ここまでのレベルアップは無かっただろう

どんなことでも大体ラーニングカーブは低減していく。果たして二年目でどのような学びがあるのか。
posted by Canicula at 00:51| Comment(0) | TrackBack(0) | MBA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月11日

Asymmetric information

僕は一種の情報収集魔で、毎日RSSリーダーで300以上の記事に目を通している。その上様々な雑誌を購読しているので、一種の活字中毒なのかもしれない。幸いにも最近英語で読むスピードも上がってきたので、日本語2割、中国語2割、英語6割くらいのインプットの割合になってきた。

そこで気がついたのは、英語媒体の殆どの記事はほぼリアルタイムで日本語もしくは中国語に翻訳されるが、その逆のフローは殆どないということ。結構マイナーな英語の記事でも、誰かしらが24時間以内に翻訳しているケースが多く非常に驚いた。

まぁ、僕はテック系、スタートアップ系の記事をよく読んでいるので、ちょっと偏っているかもしれないが、確実に情報の非対称性があると感じる。アメリカが世界の中心だと皆思っているので、其処の情報は高い優先順位で世界各地に伝播されていく。しかし英語リーダーに入ってくる海外の情報は、非常に遅れているか、誰かのフィルターを通されたコラム的なものか、非常に断片的なものが多い。

若干厄介なのは、多くのアメリカ人はその断片的な情報を基に意思決定をするので、えっまじで!?と思うようなアクションに良く遭遇する。勿論熱心にほかのチャネルで情報収集し、アービトラージを図っている人がいるわけなのだが。

引き続きアジアの情報をフォローするのはやはり重要ということだ。
posted by Canicula at 07:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記・随筆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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